グラニャーノのパスタ工場見学☆
旅行記の続きです:
2019年5月11日
フィレンツェ発6時50分発のフレッチャロッサに乗り、
ナポリには9時55分着、駅でコーディネーターの
レジーナと待ち合わせ。8年ぶりの再会。
ナポリからは専用車で周り、夕方までにカラブリア州の
チェトラーロに行くことになっている。
まずは、乾燥パスタの発祥地と言われる
ナポリの南に位置するグラニャーノ(Gragnano)にある
パスタ工場「Pastificio Gentile」を見学。
紙帽子をかぶると、何だかワクワクしてくるから不思議^^

さあ、何が見られるのかな~♪
2階の回廊から見えたものは、
ショートパスタの製造工程現場。

回廊から移動して、
ロングパスタの乾燥スペースを見学。
自然の風、気温などを限りなく自然に近づけるよう
工夫されている。

工場長の奥様が案内してくださる。
彼女の説明によると、
このグラニャーノが乾燥パスタの一大生産地として栄えたのは18世紀
からだった・・
元々は織物産業で栄えていたが
18世紀に蚕が伝染病に罹り、絹の生産が衰退。
そこで、パスタ作りに力を注いだ・・
この地は海に近く、湿った空気のお陰で、麺がゆっくり
良い具合に乾燥し、美味しいパスタになった。
良質な小麦粉が生産できた上、澄んだ水が豊富だったため
小麦を挽く水車をたくさん作ることもできた。
戦争の影響や戦後の近代化に伴う大量生産の影響で
生産量は減った。
しかし、ここ「Gentile」はグラニャーノの他の
会社と協力して、質の良い美味しい乾麺を広めている・・
なるほど。
昔の写真を見せていただいたり、
レジーナが日本語ペラペラなので、
説明がとても分かりやすかった。
グラニャーノに来るまでは、ここは乾燥した土地だから
麺が速くよく乾くため、美味しい乾麺作りに適していたのだと漠然と思っていた・・
実際は、海からの湿った空気のために時間をかけて乾かさなければ
ならなかった・・ゆっくり時間をかけて乾燥したからこそ
美味しい麺ができたとは・・
興味深い。

工場には、昔使っていたセモリナ粉を
挽いたり、ふるう道具などが展示されていた。
珍しいブロンズの道具に、生徒さん達も興味津々。

さて、荷物にはなるけれど・・
乾燥パスタと、カルチョーフィーのマリナート、
そしてGentile 社が特注しているというお皿まで購入・・
ここでしか買えないものとなると、重くてもやはり・・;
ここにはイートインスペースはないので、
レジーナさんおすすめのお店「Cuomo」
に移動してランチ♪
お店を入るとレジ前に大きな写真を
飾ってあった。
このお店の外の様子。今は車道になっているが、
昔は、パスタを干していた様子が分かる。

さあ、いよいよ3種のショートパスタを少量ずつ食べ比べランチ^^
☆ヴェスヴィオッティ 海老とポテトのソース
Vesuviotti scampi e patate

☆フジッリ 野菜のソース
Fusilli salsa verde

☆ミックスショートパスタ 豚肉とかぼちゃのソース
Pasta mista corta maiale e zucca

3種ともに、グラニャーノ産乾燥パスタの底力を感じる
美味しさだった。麺がもちもちっとしていて、
気負いのない家庭的な優しいソースがよく絡んで
とっても美味しい。
量もちょうどよく、満足だった。
最後にドルチェ
☆生クリームのいちごソース
Panna salsa flagola

クリームと聞いて、おそるおそる口にしたらリコッタチーズの味もして、
案外しつこくなかった。
ランチの後、チーズ工場に向かった。
その様子はまた次回に~
つづく・・・
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by isolala | 2019-05-30 17:21 | イタリア旅行’19 | Trackback
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