バッサーノのホワイトアスパラ農家見学①
旅行記の続きです。
2016年5月4日
春にバッサーノに行って、名物の
ホワイトアスパラをリサーチ・・・数年前から
私の研修旅行候補になっていた案件だった。
エージェントに頼んで農家などを訪ねようと
漠然と調べてはいたが、ヴェネツィアでの
日程との絡みで、急遽本日実現した・・・
それは嬉しいけれど、
農家や生産者との具体的なコンタクトも
取っていない状態だった。
とにかくバッサーノデルグラッパ駅に
10時前に到着。
駅で観光案内所がないか尋ねたが
ないとのこと。
駅前は本当に何もなく、
観光地化されていなかった・・
こうなったらがんばって訪ね歩くしかないかな・・
駅向こうに一軒だけあるバールで一息つきながら、
「今日は、こののんびりしたバッサーノをゆっくり周り、
昼食にアスパラ料理を試食し、夕方フィレンツェに向かう
ということを目標に動こう、それだけでもラッキー」そう覚悟を決めた。
それを大前提に、ダメ元で、バッサーノのアスパラを
深く知る努力をすれば良いという気持ちになった。
その気持ちは、最初の食料品店でこの看板に出会ってから・・・
徐々にワクワク感につながっていった。
バッサーノアスパラの並んでいるところを見たいと思い、
食料品店で、市場への道順を教えていただいて・・
徒歩25分の市場に到着。
様々な善意の重なりで結局
生産者訪問までもが実現した・・
お世話になった方を箇条書きにすると・・・
まず、駅前のタクシー運転手さん→駅前のバールのシニョーラ→
食料品店のシニョーラ→
そして最後に市場の親切なディレットーレ(ディレクター)
と出会ったのだった。
彼によると、「日本にも輸出してるよ~シェフたちが買ってくれてるよ~」
ということだった。
そして、アスパラ農家や工房に案内してくださった。
☆アスパラ農家・・・
・・・写真の左側は既に収穫し終わったところ、右側の太陽を遮断するため
黒ビニールで覆われたところは、これから収穫するところ。
農家に着いた時、ちょうど一部収穫中だった。
ディレットーレさんは「みんなちょっと待って~!
今そっちに行くからまだ掘らないで、
遠いジャっポーネから見学にきたシニョーラに収穫を見せて~!」と
終始明るい口調で叫ぶと、
作業中の2人が収穫の手を止めて、笑顔で迎えてくださった。
そして、じっくりスローモーションで見せてくださった☆
よく見ると小さな頭が現れている。
そ~と周りを掘ってからアスパラを引き抜く・・
シニョーラもスローモーションで引き抜いてくださる・・・
思ったよりなが~いアスパラが姿を現した。
収穫したものをすばやく建物の中に運び、
水で土を落とし・・・
水に浸けておく・・・
工房内で太さの均一なものを器具を使って束ねる。
束ねるのはゴムなどではなく若い柳の小枝だそうだ。
余分なところを切って均一にすると
立派な姿になった。
そして・・・・「これだけではバッサーノアスパラとして
海外に売ることはできないんだよ~」
ディレットーレはそう言うと車で別の工房に連れて行ってくださった。
ここでも「日本から見学に来たシニョーラに見せてくれないか・・・」と
頼んでくださったのだった。
束ねたアスパラを調べ、規定の色、形などを確認して
DOP(DOP・・保護原産地呼称のことで、
特定地域生産物として国で定めた基準を満たしていると認定される)の
タグが取り付けられた☆
その様子は次回また~
旅行記つづく・・・
by isolala | 2016-05-22 17:29 | イタリア旅行’16 | Trackback