最後の夕食会と卒業式

今日、最後の夕食会の料理を取り仕切ったのは、
マルケ州にあるリストランテのシェフである
マルコ・ジャコメッティ氏だった。
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午後、ポルチーニなどの数種のきのこやリゾットなどの食材を携えて、
気さくな雰囲気で登場。
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今日は、午後に手伝える生徒だけ、手伝えば良いということだった。
シェフの料理を見られるチャンスだったので、私はこの日も厨房にいた。
私とイタリア人のSが、「今日で終わりだね・・本当にお世話になってありがとう」
なんていいながら、茹でたじゃがいもの皮をむいていたら、
エリザベッタが上機嫌で入ってきた。
そして私達は、エリザベッタの鼻歌を初めて聞いたのだった!
ちょっと感傷的になってた私は演歌?
エリザベッタはラテンのノリ。
今回のマスターコースの総責任者としての重圧から解放された清々しさがあった。
相変わらず近寄りがたい厳しさはあったけど・・・
こちらにまでリズム感が伝わってきた。
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上の写真は、マルコシェフが、旬のきのこのスフォルマートを作っている過程・・
大人数のためのダイナミック且つ繊細なシェフの調理を手伝うのは、
本当に楽しかった。
パーティーの時間が近づいてきたので、助手の女性2人が
手伝いにいらしたのを機に一旦、下宿先に戻った。
シャワーを浴びて着替え、夕食会の招待客として、
再び学校に戻った。
黒いコックコートのプレゼントがあった。
全員ぶかぶかで大きいサイズしかない;
・・でも気の利いたドレスを持ってなかったので
下に何を着ててもおかしくない?という点ではいいかな?
そして文字通り、これはコートだと思うことにした。
生徒全員、このコートを着て着席した。

この夕食会は、生徒の家族や、生徒の希望で招きたい方がいれば、
招待することもできるという会だった。
私は、1ヶ月滞在した下宿の大家さんである、
シニョーラ・アウグースタを招待していた。
彼女はグルメな上に、お料理にも詳しい。
滞在中は、映画に連れて行って下さったりして、お世話になったのだった。
彼女を入り口で見かけたので、私の隣の席に案内して、私も着席した。

校長先生や実技試験の審査員でもあったジャンカルロ先生は勿論、
学校と関わりの深い行政の方も何名かいらしていた。
校長先生から一人ずつ、名前を読み上げられた生徒が前に進み出て、
卒業資格証書を授与された。
出席してくださった皆さんが私たちの卒業をお祝いし、
乾杯して下さった。
発泡性のマルケ州のワインから始まって、地元イェジのヴェルディッキオなどの
美味しいワインとともにコース料理をいただいた。
☆Sformatino ai funghi d’autunno
  秋のきのこのスフォルマティーノ
旬のポルチーニやきのこがクリーム仕立てになっていて、
口に運ぶ度に、きのこの香りが立ち上って、とても美味しい。
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☆Risotto alla zucca sporlverato di Fossa
 フォッサのチーズをふりかけたかぼちゃのリゾット
こんなに大人数にもかかわらず、アルデンテの仕上げ。
ほんのりとしたかぼちゃの甘みに、マルケ州の特産のフォッサのチーズの
塩気と旨味が絡まって、美味しい。 
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☆Filetto di suino alla mela rosa dei Sibillini
  豚フィレ肉のソテー、シビリーニ産リンゴのソース
豚肉は柔らかくて旨味があり、リンゴの酸味とのバランスもよく、美味しい。
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下の写真、お皿の右上の小さなチョコレートで出来た器にラムソースが入っていた。
可愛くて思わず目を奪われ、ソースをかけて、一口いただいてしまった後、
あわてて撮影;
☆Torti-no di ciocolato con cuore caldo con salsa al Rum
 チョコレートのトルティーノ、温かいラム酒風味のソース添え
このラム酒のソースと、チョコレートとの相性はピッタリで、美味しい。
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この1ヶ月、厨房で過ごすことが多かったので、
ハレテ招待客として座っていても、何となく、料理が運ばれてくる度に
40人分の準備をしている厨房の忙しさを想像した・・・

コース料理はどれも本当に美味しかった。
何よりも驚いたのは、出てくるお料理の1皿1皿が
アツアツにサービスされることだった。
40人分の料理をアツアツに仕上げているシェフ、そしていつものように
忙しく動き回って細心の注意を払っているエリザベッタを思った。

心を込めて料理を作ってサービスすることの大切さを思って、
胸が熱くなっていた。
とそこに、私の後方のドアからシェフとエリザベッタが登場したのだ・・・
困るな~もお~泣いちゃうでしょ・・
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思わず立ち上がっていた。
言葉にならない熱い思いが込み上げてきた。
何とかGrazie・・Ringrazio ・・の言葉を絞り出した。

皆の拍手喝采の中、マルコシェフとエリザベッタが前に進み出た。
本当に心のこもった夕食会をありがとうございました。
校長先生、ジャンカルロ先生、スタッフの方々、ありがとうございました。
そして、一緒に卒業できた仲間たち、お世話になりました。
本当にありがとう。皆で写真を撮ったり、ハグしたりした・・・
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皆が、笑顔で和気あいあいの本当に素晴らしい夕食会だった。

イタルクックで会えた全ての方々に感謝します。
Grazie mille !!
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by isolala | 2010-10-29 23:00 | 料理留学2010 | Trackback

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