バルベーラダスティ ワイン 束の間旅行記⑥
新年も始まり、イゾラーラ料理教室の準備等など
身辺が慌ただしくなってます;
昨年末から書き始めた束の間旅行記は、
今日でちょうどピエモンテ滞在の最後・・あと少しお付き合いくださいマセ。
その日は、トリノの空港からローマ経由で
アンコーナに向う予定でしたが
宿を発つ時間に2時間弱、余裕がありました。
朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みながら一人で、
このアグリツーリズモのブドウ畑を歩いてみました。
畑の向こうに見えるのが今回お世話になった宿、
「ル・ペストレ」です。
散歩から戻ってくるとオーナーの奥様のブルーナが
ワイン農家に送って行ってくれました。
「徒歩5分なんだけど、霧が出てるし
道もぬかるんで歩きにくいから、車で連れてってあげる!」
と親切に言って下さったのです。
週末だけこのアグリツーリズモの厨房で働いているタケシ君と
そのガールフレンドのカヨちゃんも一緒です。
3人で朝からワインのお勉強と試飲で楽しかったなあ・・・
こちらのワイナリーの奥様が
一通りワインの説明をして下さったあと「ちょっとここで試飲しててね、
好きなように飲んでいいですよ~」と、どこかへ・・・。
「え~飲んじゃっていいの~♪」
「アスティーの白ワインって言ってたけど・・・」
「搾ったばかりでまだジュースだからって説明だったよね・・」
「でも少し発泡してて・・美味しいジュース!」
皆ではしゃいでしまいました♪
私の手デス♪
カヨちゃんの手です♪
奥様が戻って、別室に案内して下さり、大樽のワインが
バルベーラダスティであること等など
説明して下さいました。
美味しい赤ワインを
待ち受けるタケシ君♪
バルベーラダスティ・・美味しい♪
これからさらに美味しいワインに熟成される
ことを予感する美味しさでした!
最後にテーブルに座って、壜詰のバルベーラダスティを試飲・・
モルトブォーノ!(すごく美味しい!)
フレンチオークのバリック樽(小樽)を
つい先程見て説明を受けていたので、
大樽のワインとバリック熟成後のワインを
飲み比べるという貴重な体験もできました♪
大樽のも美味しかったんですが、
さらに洗練されていました・・・
少し甘みを含んだような上品な果実の香り、
口に含むとベリー類の複雑な味と香りもして・・
程良い酸味が爽やかでした・・♪
こちらの農家、あまりにもラフに親切に案内して下さったので、
アットホームな雰囲気にすっかり寛いでしまいました・・
が最後のほうで、この農家はイタリアでも数々の賞に輝き、
美味しいワインを真面目に作り続けている、
名だたるワイン農家であることに気が付きました・・
壁に賞状がたくさんありましたよ~
日本にも輸出していて、奥様もご主人と日本に招待されて
いらしたことがあるそうです。
イタリアで修業して日本に帰ってシェフになった方の
写真なども壁に掛けていたり、親日家です。
「能ある鷹は爪を隠す」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
そんな古い日本の諺をイタリアで思い出した朝でした。
今、ピエモンテ最後の日の
バルベーラダスティの美味しかった朝が
鮮やかに蘇ります。
ピエモンテのワイン、リグーリアのオリーブオイル・・・
一つ一つの出来事が、そして一人一人が、私にエネルギーを
与えてくれました☆
以上で、束の間旅行記の方は、一旦区切らせていただきますね~
お立ち寄り下さった皆さま、どうもありがとうございました!
by isolala | 2011-01-08 18:34 | ピエモンテ州2010 | Trackback