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サルデーニャ パーネ・カラザウ工房②

回想記
2008年11月20日
ランチの後、
アルビーノが3年前に購入して、修復を続けている家に
案内していただいた。
彼はここをB&Bにするという夢を持っていて、
ある時はアンティークの窓枠を探したり、ドアを探したり・・
という根気のいる趣味?を楽しんでいるらしく、
それも生活の一部になっているようだ。
この家から周りを見晴らすと・・
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美しい風景が目に優しい。
都市開発に荒らされていない自然の中で、
地に足をつけて暮らすことは、
心の豊かさを育むに違いない・・・
そんな確信を持った。

そして、アルビーノの畑にも行った。
それは、開発されていない自然の中にあり、
山羊や豚や鶏が、大きな囲いの中で
放し飼いにされていた。
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その光景が目に焼きついた。

工房に戻ると、ルチアはパーネカラザウ作りの
仕事を続けていた。

毎日おんなじ仕事で嫌になったりしないのだろうか・・
でもそんな想像をするのは難しい位、
彼らは穏やかで幸せそうなのだ。
工房でまた少しパーネカラザウ作りをさせていただいた。

帰る時間が近づいてきた・・

別れ際に、幸せそうな雰囲気が伝わってきたので、
思わず本当に仲が良くて幸せそう・・と伝えると、
「いや~それ程でも・・」とは言わなかった(笑)
彼らは何と言ったか・・・
「そうだね、僕たちはとっても幸せだし、良い人生だよ。
神様に感謝しなくっちゃね」と2人は肩を抱き寄せながら
言ったのだ。

すごい。自分が幸せと言いきれる人がいったい何人いるだろう。
傍から見ても幸せなはずなのに、何かしら不満を持ってしまう人が
多いのに・・・
感謝の気持ちを忘れなければ、幸せな人生になる可能性は広がる。
そういうことなのだろう。

穏やかで優しいご夫妻の雰囲気が、心に沁みた。
お二人が継承していく、サルデーニャの伝統パン
パーネカラザウ作り・・
伝承の歴史の中に立てたような貴重な体験だった。
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この後、今日の宿になるオリスターノのB&Bに向った。

by isolala | 2010-01-10 23:05 | サルデーニャ2008 | Trackback